岡崎立遺作展「とりごえあつまりて」
2008年 05月 30日
友達に誘われて、豊橋市は花中町にあるギャラリー結(ゆふ)で開催されている
「岡崎立遺作展 とりごえあつまりて」
を見てきました。
1950年豊橋生まれの画家さんで、東京青梅市に住まわれ主に鳥の精密画を描かれたり、木版画や銅版画の作品を描かれたりしましたが、
2004年に既に亡くなっています。
こんな感じの、とてもとても繊細で美しい鳥たちの絵です。
いつ飛び出してもおかしくない本物以上に本物の鳥です。
このギャラリーは、旧大林製糸の分家筋の70年前の建物を曳き屋して再生したものとのこと。
「大林記念館ギャラリー結」となっています。
10年近く前ごろ、その昔、豊橋市が製糸の町であったことを象徴し、唯一残っていた4階建ての土蔵(繭蔵&糸蔵)が、市民の保存活動も空しく取り壊されたという出来事があったのを、当時地元のラジオなどでも話題にされていたことを思い出しました。
ネットで検索すると取り壊される前の建物の写真を見られますが、
実物を見ておけばよかったなあとつくづく思いました。
曳き屋したあとは新しく管理事務所が建てられているのですが、
そちらに面した側はガラスのギャラリーになっています。
倉庫のとき、実際に屋根にのっかってた瓦だと思われますが、
今はオブジェとして置かれてました。
ガラスの中にかざられていたカラスの版画。
写真よりも美しいような精密画もあれば、
こんな、質の良い絵本の挿絵のような版画もいくつか飾られていました。
作品というのはこうして作者の何倍も何十倍も長く世に残っていくと思うと、
芸術の壮大さみたいなものに、息をつめたひとときでした。
by tekuteku0220
| 2008-05-30 00:35
| 見たり聞いたり